ヤングケアラー支援ガイドラインが策定されました
- 編集長
- 5月21日
- 読了時間: 3分
このブログにおとずれてくれてありがとうございます。
この度、『ヤングケアラー支援ガイドライン』が新たに
策定され、こども家庭庁から各自治体に周知されました。

本ガイドラインの策定には、筆者も僭越ながら
関わらせていただきました。
昨年夏から、委員の皆様と何度もやりとりをして、
それぞれの立場から過不足点について話し合いました。
最終的に取りまとめをしていただいた皆様に
心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
このガイドラインは、主に
「こども家庭支援センター」での活用
を想定して策定されています。
ガイドラインには、
により、ヤングケアラーの定義が明確化された
ことを元に、18歳以上の対象者への支援に
関する具体的な概要も示されています。
仮想事例集には、
複数の事例を統合して作られています。

ヤングケアラーコーディネーターが
その家族が抱えている課題にどのように気付き
支援をするために必要な情報を集めて、
継続的にサポートをして見守りを続けるのか、
と言った具体例が示されています。
「気づく」から「地域での見守り」までの導線
を確保するための振り返りシートも整備されて
いるので併せてご活用ください。
【CAN代表理事の思い】
家庭の状況は複雑なので、
すべてのケースに当てはまることは
難しいと思います。
しかし、いままで暗中模索だった
「家族のケアをする人」に対する
支援方法が、ある程度の視座をもって
ご提案することができるようになった
ことは大きな進歩であると思います。
ガイドラインは分量が多いので
読み切ることに時間がかかりますが
逆引きのような形でも良いので参考にして
いただけたら幸いです。
今までは家族が
「自分達で頑張るんだ」とケアを抱えたり
「世間に迷惑をかけたくない」と黙っていたり
「どこに行ってもたらいまわしだ」と
疲弊していました
自ら名乗りを上げることが出来ず、
子どもが勇気を出して周囲の大人に
「何とかしてほしい」と助けを求めても
法律も無ければ、具体的な支援対策も無かったので、
自治体ではどうすることもできませんでした。
多くの支援者が、何とかしたいけれど手が出せない
と苦渋の思いを抱えて来たことも聞いております。
私の家族も、自分達だけで解決しようとしながら
自らも不安定な状況に陥り、最後に残った私が
家族全員のケアを担い、孤軍奮闘しました。
そんな状態が長年続いていましたが
ケアラーへの支援に一筋の光が差し込む
そんな「きっかけ」となることを
心から祈っています。
一般の方が目にしたり、実際に活用することは
ほぼないと思いますが
こうした「ケアラーに対する支援策」が
目に見える形で世の中に出てきたのだ
という事実を知っておいていただけるだけでも
私達ケアラーにとっては、最高にうれしいことです。
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