
気持ちと向き合う
自分の気持ちとどの様に向き合えばいいのだろう
自分よりも誰かを優先しがちな習慣が身についていると、自分のことを二の次にしてしまいがち。自分の本音が分からなくなると、何をしたいのか、どんなことに心が動かされるのかを感じ取ることが難しくなります。自分との信頼関係を築き直してみましょう。
自分との信頼関係を取り戻す
日記や殴り書きのノートでもいいので、自分の気持ちをどんな言葉でもいいから書いてみましょう。頭の中だけで考えていると思考が優先になってしまうので、書いた文字を読み直しながら、自分の 感情をコトバにする練習をしていきましょう。
自分に意識を向ける
自分のための時間というのは、自分の心の声を聴いて自分自身を知るための時間です。お気に入りのカフェにいったり、好きな香りをかいだり、好きな場所に行ったりしながら、自分だけの時間をつくってみてください。マイナスの感情もプラスの感情もすべて受け入れてみましょう。どの感情も悪いことではありません。
自分だけの時間を作る
家族のケアをしていると、自分と向き合う時間を取ることが難しいかもしれません。しかし、ケアラーにも他者の力を受ける「受援力」が必要です。地域包括支援センターや自治体の相談窓口、民間支援団体が主催する集まりに参加して情報を収集しながら、ケアラーが息抜きをするために利用するレスパイトケアというサービスを有効に使ってみましょう。
助けを求めてもいい
ケアラーが大切にしている価値観
安心・安全であること
自分の話に興味や関心をもってもらうこと
相手の気持ちがわかること
ありのままを見てもらうこと
大事にすること、大事にされること
公平性や正直さがあること
協力し合うこと
思いやりや優しさがあること

ケアラーが持つ強み
【観察力や分析能力】
周囲の環境を観察したり分析したりする力に長けています。
【洞察力】
他者の心の声が耳に入ってくるような深い洞察力があります。
【直感力】
危険を察知したり、未然に防ぐための直感力が高い傾向があります
【共感力】
相手と同じ気持ちになったように感じる共感力に優れています。

過度な強みの注意点
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観察力や分析能力が高過ぎると、決断しづらくなったり細かい指摘をしたりする傾向があります。
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洞察力が高過ぎると、常に相手を優先して自分のことを後回しにしてしまうことがあります。
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直感力が高過ぎると、人間関係に困難さを抱えたり人間不信に陥ったりすることがあります。
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共感力が高過ぎると、ネガティブな感情を持つ人や家族に引っ張られてしまうことがあります。

あなたはひとりじゃない
家族の役に立ちたくてどんなに頑張っても、家族がバラバラになっていくことがあります。そのことをとても悲しく思うこともあるでしょう。そんな時は思い出して下さい。
『あなたはひとりじゃない』
あなたと似たような人が周りにいるかもしれません。

人生を自由に生きる
あなたの人生はあなたのものです。そして家族にもそれぞれの人生があります。
あなたはあなたの人生を選ぶ権利があります。
家族のケアをしながら、あるいは、自分を家族から切り離して、自分の人生を切り開くことができます。